SHIP 内部資格制度スタート!

社会福祉法人SHIPのヒューマンリソース推進室では、職員のスキルアップに向けた研修プログラムを多数取り揃えております!
さらに、その研修講師を担える人材をドシドシ輩出していきたいと考えております。
 
それに向けた取り組みとして今期より『内部資格制度』をスタートしました。
 
この度、ラファミド八王子サービス管理責任者の田嶋さんが【心理教育コース】の『神経症 心理教育 ファシリテーター』の資格取得にチャレンジしました!
 
結果は、みごと『合格』です!
内部資格制度 資格取得者 第1号 田嶋さんはこの人 ↓↓チェック↓↓

<社会福祉法人SHIPの内部資格制度とは?>
SHIPでは、精神障害・発達障害・知的障害の方々を対象にサービスを提供しています。
それぞれの障害を掘り下げてみると、障害の種類は多く、特性も様々です。
 
精神障害でも気分障害・神経症・統合失調症・パーソナリティ障害 etc…
発達障害でも自閉症スペクトラム障害・注意欠如多動性障害・限局性学習障害…
それぞれ異なる特性があります。
 
サービスを提供する上では、利用者の皆さま一人ひとりに、それぞれ障害の特性を理解してもらいながら、自身のことを深く知る中で、アドヒアランスを高めていただく必要があります。
 
スタッフの役割は、その応援をすることです。
だからこそ、横断的に障害特性を勉強しておかなければなりません。
 

SHIPでは、⇈こんな感じ⇈ の研修プログラムを整備しております(一部紹介)。
 
そして、今期は写真の上段にある『心理教育コース』で講師を担えるファシリテーターを増やしていきたいと考えています。
 
しかし、残念なことに、この内部資格を取得したからといってお給料が上がるわけではありません。
 
だからこそ不思議なんです。
田嶋さんは、なぜ、この内部資格制度にチャレンジしたのか?
インタビューしてみました。

<田嶋さんは、なぜ、神経症心理教育ファシリテーターの内部資格を受けようと思ったのですか?>
大きく2つの理由があります。
一つめは、神経症研修を受講した際、自分にも神経症の傾向があることが分かって、もっと勉強したくなったからです。
二つめは、専門的知識を得たいと思いながらも勉強は先送りにしていました。人事考課の目標設定シートの作成をキッカケに、行動計画で内部資格取得を自分に課して追い込もうと決めました。
 
<正直、1円の得にもならないけれど…?>
自分にとってはお金では買えない貴重な経験になりました。
神経症の勉強を本気でしていく中で、自分自身の特性を見つめ直す機会になったことは本当に財産になりました。
本当の自分を知るって経験には、何百万円・何千万円もの価値があると思いました。本当に。
また、勉強の習慣がつくと実際の支援にも応用できる部分が増えてきます。
自分にも良い支援ができるという自己効力感が高まり、さらなる学習意欲が湧いてくる好循環が生まれまてきました!
オッサンなのに… 頑張れました。

<レポートとファシリテーター実演の2つの課題がありました。どんな勉強をしましたか?>
トータル100時間以上勉強に費やしました(半年間で)。勤務時間外にです。
元々早起きなので、朝7時には職場の近くのコンビニにいました。車の中で本を読んだり、休みの日にはビデオを観たり、暇をみつけてはネットで検索したり、当事者の体験談を観たり聞いたり、とにかく勉強しまくりました。
ファシリテーターの練習では、人の作った資料を使うわけですが『自分の言葉で伝える』ことを意識しました。
自分自身の実体験や利用者さまの事例などを通して、自分なりに進行していけるよう努めました。
レポート課題は『コピペは厳禁』とのことだったので、とにかく必死に勉強しました。
とくに、OCD(強迫性障害)の勉強には力を入れ、現に対象となる利用者さまもいらっしゃったので、当事者理解がとても深まりました。
 
<この資格取得をとおして一番の気づきは何でしたか?>
森田療法のことを改めて勉強できたことは自分自身の成長にとても役立ちました!
不安の裏側の願望に注目する。気分本位から目的本位へ。あるがまま。恐怖突入。
森田正馬先生の言葉は身体にジワッと染み渡ります。ご健在であれば、お会いしてみたかったです。
 
<最後に、この内部資格制度を受けたいなぁ…と考えているスタッフへ ひと言 お願いします>
最初は軽いノリで受けてみると言ったものの「勉強ってこんなに大変なんだ…」と途中で挫けそうになりました…
ただ、最後までやり切ってみると、費やした時間のすべてが自分自身の血肉となっていくのを実感しています。
また、支援の幅が相当に広がり、日々のゆとりにもつながっていることも実感しています。
こういった機会がなかったら真剣に勉強することはなかったと思いますので、この勢いで次は『パーソナリティ障害の心理教育ファシリテーター』を受けるつもりです!
また、スタッフの古宮さんには、私と同じく『神経症の心理教育ファシリテーター』を受けてもらいたいです。

田嶋さん。本当にお疲れ様でした!
一緒に神経症の特性や支援方法を広めていきましょうね!