EXP立川に『GTD JAPAN』がやって来た!
EXP立川は、障害のある人に対して、就職のために必要なトレーニングを提供する『就労移行支援事業所』です。
主に、うつ病などの精神障害、ASDやADHDなどの発達障害のある人たちが利用しています。
就職に必要な4つのスキルを獲得するためのトレーニングをみんなで頑張ってます。
※4つのスキル:心理的特徴の理解、セルフマネジメントスキル、対人関係スキル、ビジネススキル
(ここだけの話、一般企業でおこなわれる研修以上に有益なプログラムを提供しているつもりです)
<EXP立川のホームページはこちら>
https://exp.or.jp/
EXP立川の就労支援プログラムは、曜日によって提供するトレーニング内容を分けています。
とくに、金曜日は『ビジネススキル』を高めるプログラムが中心で、いわゆる『タスク管理系』のプログラムを提供しています。
タスクペディアでもお馴染みの小鳥遊さんが講師を務め、タスク管理の概念や技術について解説し、『仕事に対する考え方』や『仕事の進め方』について徹底的に学習を重ねます。
<小鳥遊さんのブログはこちら>
http://hochebirne.hatenablog.com/
<タスクペディアのホームページはこちら>
https://www.taskpedia.club/
タスク管理系プログラムの講師を務める小鳥遊さんには、『GTD®』の考え方がベースにあります。
その考え方をベースに、タスク管理による発達障害(ADHD)としての働き方を確立されてきました。
※GTDとは:Getting Things Done の略(GTD®はデビットアレンカンパニーの登録商標です)
GTDの創始者であるデビッド・アレン氏は、『ストレスフリーの仕事術』『ストレスフリーの整理術』の著書を発行したり、仕事術に関するセミナーを開催するなどして、仕事つまりタスクの進め方について、どうすればタスクの全体像を掌握しながら、次にすべきことを明確にしながら、ストレスなくタスクをこなしていけるかについて提唱しています。
日本では、あの『メンタリストDaigo さん』もGTDをしているそうですよ。
前置きが長くなりましたが、この度、GTDの総本山である『GTD JAPAN』よりDavid Allen Company 公認 マスター・トレーナーの近藤克明 氏を招いて、EXP立川で『GTD講座』を開催することになったのです!
『GTD講座』を障害者就労支援の業界で取り入れる試みは、かなり画期的な試みだと自負しております!
さて、GTD講座の内容について、わたくし上田が簡単に一部を解説いたします。
まず、何のためにGTDをするのでしょうか?
<GTDの3つの要素>
GTDでは、高い生産性を発揮するためには『3つの要素』があるといっています。
1、コントロール
★ やり残しがあっても大丈夫だと思える状態
2、リラックス
★ 何かに追われている感覚のない状態
3、フォーカス
★ 今、何をすればいいかを分かっている状態
このように3つの状態を維持できれば、
GTDの目指す『状態』である『水のように澄み切ったこころ(Mind Like Water)』 の状態になれそうです。
その結果として、高い生産性を発揮できるという恩恵にあやかれるのでしょう。
私の場合は、明日忘れてしまう不安を払拭するために『残業』という手段をとっていました。
いや本当に1日15時間くらいは当たり前に働いていました。しかも15年以上も…
小鳥遊さんと出会って、さらにGTDと出会ってからは、『残業』に代わって『タスク管理』という手段をとることにしました。
まだまだ濁ってはいますが、少しずつ『こころの透明度』が上がってきました。
<GTD5つのステップ>
GTDでは『水のように澄み切ったこころ』に近づくために『5つのステップ』から成り立つメソッドを提唱しています。
1、把握する
★ 気になっているものをすべて集める
2、見極める
★ 把握したものを行動が必要なものか見極める
3、整理する
★ 見極めたものを適切な場所に整理する
4、更新する
★ 把握する・見極める・整理する を最新の状態にする
5、選択する
★ 実施できる状況や優先順位にあわせて、適切な行動を選択する
※引用:GTD JAPAN HPより
http://gtd-japan.jp/about
このように5つのフローを着実にこなしていくと、こころが洗われていく感覚を徐々に得られます。
と言われても分かりにくいと思うので、もう少し別の角度から説明します。
本当にしたいことをするときに必要なものって何でしょうか?
それは『時間』でしょうか?
GTDでは『脳内のスペース』だといっています。
たしかに、時間がいくらあっても何かに追われている不安感がのこります。
むしろ、時間があればあるほど、作業や依頼に追われてこころのザワつきが止まりません。
時間は有限であることを受け容れて、本気で対策を立てたほうが賢明かもしれません。
だからこそ、脳内の気がかりは一旦外に出して『マインドスイープ(こころの掃除)』します。
気がかりの正体を把握して、見極めて、整理して、自分が信頼できる外部ツールへと保存する。
そして落ち着いた状態で、保存した行動リストの中から最善の選択をして、着実にタスクを成し遂げる。
すると、確実に『脳にスペース』が空きます。
さて、ここで質問です。
あなたなら、空いた脳内スペースを何に使いますか?
GTDでは『アイデアを出すため』に使うといっています。
確かにそうですね。
クリエイティブなことに脳みそは使いたいものです。
講座でオブザーバーを務めていたチーム・タスクペディアの面々も「そうだ そうだ」とうなずいておりました。
というか、ず~っと楽しそうに聞いておられました。
※左の写真は『小鳥遊』さん、右の写真は『ひばち』さん
※ひばちさんは、Task Freaks! というタスク管理のマニア向けイベントの主催者です
<最後に>
本当にたくさんの気づきが得られた講座でした。
たくさんご紹介したいことがあるのですが、キリがないのでここらで終了します。
最後に、マスタートレーナーの近藤 氏がおっしゃっていた言葉で印象的だったことをしたためておきます。
『ついつい先回りしたくなる。でも、次の一歩をしっかり見定めて、その一歩目を進めばいいのです。』
『そうやって、行動を変えていけば、認識も変わっていくのです。』
たしかに、そのような繰り返しによって『成功体験』を重ねながら『習慣の壁』を乗り越えたいものです。
最後に『記念撮影』 パシャリ☆
<追伸>
GTDに本気で興味のある人は、GTD JAPANのセミナーに参加することをおススメします。
▼ レベル1:ストレスフリーの仕事術(Fundamentals)
▼ レベル2:プロジェクト&優先順位(projects & Priorites)
※セミナー情報はこちら
http://gtd-japan.jp/course
国家資格:公認心理師・精神保健福祉士・社会福祉士・介護福祉士
その他:TSM(トラウマセンシティブマインドフルネス)修了・SE™プラクティショナー初級修了・TFTパートナー・ChatGPTエジソン塾1期生・整理収納アドバイザー2級 など
『努力すること』と『環境に助けてもらうこと』のバランスを研究し、自分自身の最適化を目指して精進中