パン工房『ボンシュシュ』オープンルポ①店内のようす
2022年4月、桜舞い散る中、八王子市にパン工房『ボンシュシュ』がオープンしました!
「地域と福祉をつなぐお店」と銘打った、『エスプリ』『エスプリドゥ』に続くSHIPの3つめの就労継続支援B型事業所です。
しかし私、てんかんのケトン食療法のため、糖質制限をしており、普段はパンの代わりに油あげをトーストしているやつです。
SHIPのパン屋さんを応援したくても、パンは控える日々・・・でも記念すべきオープンですし『ラファミド八王子』に勤めていた間、長年お世話になった八王子・・・陰ながらではなく、直接応援したい!!
というわけで、オープン2日目に行ってきました!感想を書かせてもらいます。
さて、まずはお店に向かいましょう!
JR八王子駅北口を出て左側、斜めに道があります。改札は2階なので下に降ります。
久しぶりの八王子に、ちょっと興奮です。
この道をまっすぐ歩けばつけるはず・・・
慣れ親しんだ八王子の町ですが、はじめて行くお店なので迷わないか不安・・・
しばらく歩くと斜めの道が終わり、大きな道にあたりました。
右側を見ると・・・
道路の向こう側に、『ボンシュシュ』が見えました!!
みずほ銀行のとなりなのでわかりやすいです。
私、かなりの方向音痴ですが、無事たどりつけました~。
斜めの道が続く限りは、本当にひたすらまっすぐです。
お店の前にはたくさんの花が!!
そして、オシャレな外観!!
魅力のひとつに「オシャレな店」とあげるだけあります。
街行く人たちも気になるようす。なんだろうと足を止めて見ている人もいました。
ガラス張りで店内が見えるので、「ちょっと入ってみようかな」という気持ちになりますね。
中に入ってみますと・・・「いらっしゃいませ!」と明るい声で迎えてくれます。
店内と厨房はつながっていて、厨房スタッフもお客様に気づくとあいさつしてくれ、「とっても感じのいいお店だな~」と感じました。
店内は木のぬくもりを感じるデザイン。こじんまりした店舗ですが、スペースはゆったり確保されてちょうどいい感じ。
棚には定番から初めて見るものまで、スイーツ系、ハンバーガー、いろんなパンがありました。
どれもこれもおいしそうで気になります!
他にも棚の上にたくさんポップが用意されています。40種類の豊富なパンを用意するという話。一度や二度では食べつくせませんね!!
もう売切れちゃったのかな~?と思うスペースもありますが、「焼きたてのカレーパンです~!」「ツイストドーナツ揚げたてです~!」と次々にパンが追加されます。
できたてと聞いたら、買いたくなっちゃう!!
お客様も次々入ってきて、ほとんど途切れることがなかったです。
山と盛られたパンも、いつの間にか減っては追加されていきます。
全部おいしそうだし、お手頃価格。何を買おうか迷う・・・
HPのニュースで気になっていたキウイのパンはとりあえず確保。
他にも気になるパンがたくさんあったのに、すぐにプレートがいっぱいに・・・2個ずつじゃなく1個ずつ買えばよかったです。
もう乗せられないので仕方ない、レジへ・・・
最新型のレジと聞いていましたが、スタッフが入力すると客側の画面に商品名と代金が表示され、支払いやレシートもこちら側で行うので、支払いで接触することはありません。
かっこいいし、コロナ禍にぴったりですね。
ちなみに、お支払いは現金のみです。お財布を忘れずに・・・
支払いの間に、スタッフは袋にパンを次々に詰めてくれます。
すぐに詰められるよう、レジでは会計以外の時間でひたすら袋を用意していました。
そして詰めるときにも「こちら焼きたてなので袋の口は閉じないでおきますね」「焼きたてなので別にしましょうか?」など、細かく気配りしてくれます。
焼きたてパンと人の心の温かみを感じますね。
「このパン屋さんはまた来たいな~」と心から思いました。
オシャレなロゴマーク付きの紙袋で受け取りました。袋パンパンに買ってしまいました~。
ちなみに、オープンの3日間は先着100名様に「オリジナルエコバッグ」をプレゼントしていました。
「私は一応関係者だし、もらうのは遠慮しようかな~」と思っていましたが、どうやらとっくに100名様ご来店済みだったようで、杞憂に終わりました・・・ちょっと残念。
お会計も済んだところで、レジスタッフに「働いてみてどうですか?」と聞いてみました。
「たくさんお客様がきてくれていそがしいですが、すごく楽しいです!」「もっと利用者様(障害者スタッフ)が増えてもらって、いっしょに働きたいです」とのこと。
レジの横にはカードが置いてありました。「お、ショップカードかな?」ともらってきましたが、よく見ると「障害者スタッフの募集カード」でした。
これを見て「障害者が働くお店なんだ」と興味を持ってもらえたり、「こんなお店で働いてみたい!」という利用者様が増えたりしてくれるといいですね。
その後、夫の実家にパンを届けたのですが、全部「おいしい!」という評価でした。
私は、カレーパン半分だけでがまんしたのですが、めっっっちゃ、おいしかったです!!
糖質制限してからもカレーパンはついつい、食べてしまうことがあるのですが、このカレーパンのために普段はがまんしようと思えるほどです。
糖質制限の外発的動機づけ(ごほうび)にして、毎日の食事療法をがんばったら、絶対また買いに来ます。
さて、家族から紙袋を見て「このロゴマークは何?」と聞かれまれました。
「カスミソウです!花言葉が・・・え~と、なんかいい感じのがいろいろあるんです(汗)」
紹介動画を何度も見たのに、すぐ出てこない・・・正解は「幸せ」「親切」「清らかな心」です。
「店名の『ボンシュシュ』って?」と聞かれたときは
「フランス語の『おいしい(Bon)』と『お気に入り(ShouShou)』の造語だそうです!」
としっかり説明できました。
ロゴマークも店名も、まさにぴったり。欲目でなく、「もう一回来たいと思ってくださるお客様はきっと多いのでは」と感じるお店でした。
「お客様もスタッフもみんなが幸せになる」お店づくりをこれからも続けて、さらに素敵なお店に、そして「地域と福祉の架け橋」になってほしいですね!!
以上、はじめて来店した客目線でのルポでした。
一般客では入れない厨房や、休憩室なども見せてもらい、障害者スタッフともお話しできたので、つづきは「オープンルポ②」に書かせてもらいます。
障害福祉マンガ劇場「人生のてんかん記」作者・パープルカフェ主催・難治性てんかん当事者
元グループホーム(ラファミド八王子)職員・現在は自宅で仕事
国家資格:精神保健福祉士・社会福祉士