新規開設を終えて思ったこと

みなさん、こんにちは。
SHIP本部事務局ヒューマンリソース推進室の若林です。

毎日暑いですね。先日は久しぶりに利用者の散歩に同行し良い気分転換にはなりましたが、汗だくになり着替えが欲しくなりました。

職員の皆様、毎日暑い中本当にありがとうございます。

今回は三多摩地区で生活介護事業所、グループホームの開設を終えて思ったことを率直に書いてみようと思います。

終えたといっても、開設したばかりなので、大変なのはまだまだこれからですが・・・・・・。

生活介護、グループホームも予約はほぼ定員に達しました。

区分6の方が多いため十分な支援を提供できるように、契約は毎月数名ずつ段階的に進めていこうと考えています。

現在も問い合わせがありますので、次の開設も視野には入れていく必要があると考えています。

人材育成には力を入れてきましたが、やはり実践に活かすのは簡単ではないですね。

良い人材がそろったと思っていますが、実際の支援ではどうしてもうまくいかない部分も出てきます。

まだまだ立て直せる段階ですが、実践を通してスキルアップをしていくことが急務であると感じています。

経験のない支援者が陥りやすい失敗は、特性について学んでも、いざ接する時に自分たちの感覚で対応してしまうことです。

知識で分かっていることと、それを実践できることとは違うようですね。

実戦での力を身に付けるには、やはり知っているだけでなく、経験を通し知識を自分の力にする必要があるのだと思います。

今回の開設前の研修を行い思ったことは、経験のないうちに知識を教えても効果が薄いということです。

自閉症の特性をなぜ学ぶ必要があるのか?

それは健常者と自閉症者では学び方に違いがあるからです。

個別の学習スタイルに合わせた支援の提供とは、支援者側の目線でただ問題なく過ごすための支援ではありません。

理解を促し、適正な自発的行動につなげることです。

表面の行動だけで評価し、内面的な理解に目を向けずにいると必ず問題行動が起こります。

その時たまたま支援者の指示で適正に動けても、利用者自身の理解がなければ、適正な行動を継続することはできません。

支援者は自閉症の人の学習スタイルに合わせて、やってほしい行動を伝え理解をえる必要があるのです。

しかし、問題が起こらなければ、支援者側のコミュニケーション方法をとってしまいます。

残念ながら実体験をした後、対応に困った後の方が、知識が身につきやすいなと感じました。

しかし、それでは利用者自身が失敗をしてから支援が始まることになります。

正しいことを理解できる方法で伝え、利用者が成功体験を積んでいくことが自閉症支援には大切です。

そこで現在は、具体的な事例検討とQ&Aを中心にしばらくやっていこうと考えています。

内部研修などの内容は充実してきましたが、人材育成に必要なことはやはり効果と結果を出すことだと考えます。

研修を受けても実際の現場で活かされなければ、意味がありません。
そのためには利用者だけでなく、職員に対しても個別の育成が必要だと考えています。

利用者に対する個別支援と一緒ですね。

Q&Aでアセスメントし具体的な方法を提示する、そして事例検討で方向性を示そうと考えています。

その場で考えて答えるので私にとって研修の難易度は高くなりますが、現場のスキルを上げるために必要だと考えています。

現場は常に利用者に対してすぐに対応しなくてはなりません。

教える方がすぐに答えられないなんて言えませんよね。

その中で座学の優先順位を組み立てて内部研修でスキルアップを図っていこうかと思います。

重い障害があっても地域で生活できることを目指して、SHIPは人材育成に取り組んでいきたいと思います。