本番で動けるように!障害特性に合わせた避難訓練
各事業所で新型コロナウイルスの感染予防に取り組んでいますが、火事や地震など、他のいろんな災害への準備も大切ですね。
SHIPでは毎年、4月と10月に避難訓練を行っています。
内部研修と同じく、ただやっただけで終わり、ではなく、本番に活かせる訓練になるよう、スタッフが試行錯誤して取り組んでいます。
特に、言語コミュニケーションなどが困難な、重度障害者の方たちは、パニックにならずに誘導できるか不安なところ。
昨年の避難訓練では、スタッフが工夫して、初めての取り組みが行われました。
放課後等デイサービス子笑では、これまでお子さんが不安にならないよう、事前に訓練の予定を伝えていましたが、実際にはいつ起こるか分からない「本番」を想定して、初めて「予告なし」での訓練を実施しました。
動画やグループワークでの「事前学習」の成果もあり、お子さんたちはあわてず主体的に避難できました!
お子さんの特性に合わせ事前学習し、予告なしの避難訓練を実施しました | 子笑〜こえみ〜 (ship-houkagoemi.com)
グループホーム友でも、本番を想定して、予告なしに行いました。
ここでは利用者さんの特性に合わせて、コロナ対策でよく目にするようになった「パーテーション」を使っての誘導を実践。
利用者さんへの「視覚的情報」を少なくすることで、余計なことに気を取られず、避難に集中できるようにしました。
一般的には、避難には大事だと思われる「視界」をあえてさえぎるという発想、利用者さんの障害特性を理解しようとしているからこそ、出てくるものですね!
他の利用者さんにもそれぞれに合わせた声掛け、誘導を行い、全員が混乱せずに短時間で避難することができました!
避難訓練【重度知的グループホーム版】 | 友 〜とも〜 (ship-tomo.com)
日常生活への支援はもちろんですが、いつ起こるか分からない災害時こそ、利用者さんひとりひとりに対して適切な支援が求められます。
今年の避難訓練も、各事業所のスタッフが力を合わせて、実践してもらいたいと思います!!
障害福祉マンガ劇場「人生のてんかん記」作者・パープルカフェ主催・難治性てんかん当事者
元グループホーム(ラファミド八王子)職員・現在は自宅で仕事
国家資格:精神保健福祉士・社会福祉士