グループホームはいつ入居がいい?

~障害者が活用できる社会資源を語る~
 
本部事務局の高橋です。
 
6月26日(火)、東京都立あきる野学園にて保護者様むけの「グループホームの利用方法」について社会福祉法人SHIPが講演をおこないました。
 

講演終了後、保護者様からたくさんのご意見をいただきました。
「とても分かりやすくお話いただいて良かった。」 
「具体的な話が参考になった。」 
「SHIPのグループホームの実際の様子、雰囲気、職員の方のお考え、方針が知れて良かった。」
などなど。
 
会場には、40名ほどの保護者様や行政の方がいらっしゃいました。
ほとんどの方がグループホームなどの居住系の社会資源や、日中系の社会資源を知らないと聞いていましたので、一般的なグループホームの利用方法と実際の生活について、実例をふまえながらお話ししました。
 
▮講師 グループホーム友 サービス管理責任者 福田丁三
 
▮グループホーム利用の方法
・グループホームとは
・グループホームの種類
・対象者
・入居手続き
・利用料
 
▮グループホームでの生活について
・日中の過ごし方
・日中活動の具体例(利用できる社会資源)
・休日の過ごし方
・支援の内容
・入居の時期
・グループホームを選ぶためのポイント

保護者様が一番興味深く、うなずいて聞かれていたのは、「グループホームの入居の時期」です。
実際の事例を紹介させてもらいました。
 
 
 
~重度障害をもつ息子さんのキーパーソンであるお母さんの事例~
 
息子さんは重度のため、一生お母さんが面倒をみなくては、という義務感を強くお持ちでした。
グループホームの入居は断られるとあきらめていました。
 
相談員からの勧めで、入居を迷いながらもグループホーム友に見学に来られ、福田から
「今はお母さんが元気でも、いずれは誰かの手を借りなくてはならない時が来ます。
入居は早ければ早いほうが良いです。」と伝えました。
 
実際に入居をすると、キーパーソンであるお母さんが入院することになりました。
 
その後、お母さんから「あの時、福田さんが後押ししてくれて、本当に助かりました。」と。
今では、お母さんの体調も回復し、
「ずっと息子の面倒をみていたので、旅行に行ったこともなかった。でも息子がグループホームに入居してから、先日はじめて夫婦で旅行に行くことができました。ありがとうございました。」と。

入居する方の心身の状態やご家族の状況によって、事情はさまざまですが、タイミングよく入居につながった事例でした。
 
最後の質問時間では、8件もいただき切実なテーマであったことを痛感しました。
普段当たり前のようにグループホームを運営していますが、その情報を求めている人がたくさんいることに改めて気づかされました。
 
そして、今回のようなFACE to FACEの関係を築けたことも貴重な機会となりました。
自分のお子さんを預けるとなると、「どんな職員でどんな考えをもっているんだろう」
と気になりますよね。
これからも、社会福祉法人SHIPは、地域の方が知らない情報をわかりやすく発信していきます。
 
最後に、講演を最後まで聞いていただいた保護者の皆さま、機会を提供していただいた東京都立あきる野学園の諸先生方に改めて御礼申し上げます。