動機づけ面接法 研修インタビュー 『ケース②:サービス管理責任者の奥主さん』

地域活動支援センター、グループホーム、相談支援事業所、就労移行支援事業所

4つの事業所で様々な職種に就き、相談援助の仕事に携わってきた精神保健福祉士の奥主さんにインタビュー。

現在は、就労移行支援 EXP立川 にてサービス管理責任者として活躍中です!

奥主さんとは約5年前から、動機づけ面接法を一緒に学んでいます。

 

Q

どうして動機づけ面接法の研修を受けようと思ったのですか?

A

内科的疾患(生活習慣病)のあるクライエントに対して、どのようにアプローチすればいいかと悩んでおり、支援に手詰まりを感じていたことがキッカケでした。

 

 

Q

その手詰まり感は解消されましたか?

A

解消することができました。

糖尿病などの慢性疾患は、悪化も健康も変化を感じにくいため、取り組みがなかなか継続しないものです。

動機づけ面接法を活用した定期面談をおこなうことで、ご自身の発言をもとに様々なチャレンジが進みます。

不思議なのもので健康への取り組みは継続していきました。

 

 

Q

動機づけ面接法の効能をひと言で表すと?

A

『本人の 自分の言葉で やる気 向上!』ですね。

 

 

Q

それは、どのようなことでしょうか?

A

「体重を落としましょう」

「薬をきちんと飲みましょう」

何度も何度も問題点を伝えていました。

いくら伝えても、いくらお願いをしても、クライエントは聞く耳を持ってくれませんでした…

 

 

 

Q

どのように『本人の 自分の言葉で やる気 向上!』に向かったのですか?

A

動機づけ面接法でもっとも大切な『RULE(ルール)』の姿勢を守ることからスタートしました。

とくに Resist(レジスト)= 良かれと思ってついつ発する「〇〇したほうがいい」という言葉を我慢すること。

Resit(レジスト)の姿勢を維持したことが良い面談のポイントでした。

 

 

Q

もう少し詳しく教えてください。

A

たとえば、我慢するのと引き換えに、以下のような『質問』の技法を使います。

「あなたが、一番心配なことはなにですか?」

「あなたは、一番望んでいることはなにですか?」

「そのためには何ができそうですか?」

「それはどれくらい大切なことですか?」

「それらの理由を教えてもらえますか?」

 

すると、

「低カロリーの食事を勉強したいなぁ…」

「栄養指導を受けてみようかなぁ…」

「夜食はやめておこうかなぁ…」

「1日に7000歩は 歩いてみよう」

と自ら前向きな言葉が出てきました。

そして、それらの言葉が『やる気』につながり『行動』へとつながりました。

 

『人は自分自身の言葉を聞いて、それを信じる傾向がある』

動機づけ面接法の研修で学んだ技法を一つずつ実践するたびに、クライエントの変化を肌で感じることができました。

 

 

Q

今は、サービス管理責任者として、動機づけ面接法をどのように活用していますか?

A

直接支援をしている就労支援員・生活支援員では対応が難しい場合には、わたしが代わりに支援をおこないます。

その際は、動機づけ面接法のスキルを用いて、クライエントの真の価値観を知り、自分の言葉で自分の人生を語っていただきます。

また、スタッフの育成にも活用しています。

クライエントの支援だろうが、スタッフの育成だろうが、同じ人間なので援助の方針は変わりません。

スタッフのみんなにも、『本人の 自分の言葉で やるき向上!』です。

 

 

Q

最後に、これから動機づけ面接法を学ぶ人へひと言 お願いします。

A

ぜひ一度、魔法の援助技法である動機づけ面接法を体験してみてください。

そしてSHIPで一緒に、質の高い相談支援のサービスを提供していきましょう!

 

 

奥主さん

インタビューありがとうございました。

これからも一緒に動機づけ面接法を広めていきましょう。

それをつまみに、たまにはお酒を飲みに行きましょう。

 

なお、SHIPの動機づけ面接法を学ぶ会の仲間は随時募集中です。

興味のある人は連絡くださいね。

 

それでは、アディオス・アミーゴ