逆流性食道炎の話

「逆流性食道炎」・・・近年よく聞くようになった病名ではないでしょうか。

内村さまぁ~ず」の人間ドック企画では、ウッチャンとさまぁ~ずの3人全員が診断受けてました。

その名のとおり胃酸が胃から食道に逆流して炎症を起こしてしまう病気です。高齢者だとそこからさらに肺まで胃酸がハイってしまい、誤嚥性肺炎になることもあるそうです。

 

私、側頭葉てんかんの他には大きな病気や障害はあまりないのですが、逆流性食道炎とはもう10年以上、それなりに長い付き合いです。現在は、予備の薬は持っていますが、慢性的な症状はありません。

でも、昨年は久しぶりに症状が出たため「内視鏡検査」を受けました。そう、胃カメラ飲みました。

上田さんが痔の治療についてくわしく書いてくれてましたので(上田さんの痔の治療体験ブログはコチラ)、私は逆流性食道炎の症状や治療、胃カメラ検査について、忘れないうちに書き留めておこうと思います。

 

ストレスが原因に

逆流性食道炎が発症したのは、20代後半、ラファミド八王子で世話人をしていたころです。当時ラファミド八王子はまだまだできてから日が浅く、自分もふくめてスタッフは障害者支援のスキルも浅く、でも利用者様は多く、忙しくて大変でした。

そんなころ、胸の辺りがめちゃくちゃ痛くなりました。猫背にならないと歩けないくらいです。

上司に言われ、ラファミド八王子の近くの病院を受診すると「逆流性食道炎」と診断されました。

逆流する原因は食生活とかストレスとかいろいろ言われていますが、くわしくは分かっていないそうです。子どもの内は発症が少なくて、筋肉の衰えなども関係するのではという話です。

私はてんかん治療のひとつで食事療法も長く行っていたので、食生活の乱れではなく、明らかにストレスが原因だったかと思います。ちなみに、健康診断はオールAで、診断結果だけ見れば職場で一番健康体でした。

しかし、ラファミド八王子に勤務していたころを思い出してみると、ストレスでいろいろ他にもあったなあと思います。

ストレスがたまると、身体に症状出たりため息やひとり言が増えたり、人によってあると思いますが、私の場合は、指の一部だけ異常に荒れたり、仕事中にボールペンや携帯電話のはじっこをバッキバキに噛んだり、帰り道にトンネルの中で歌ったりしてました。

 

 

支援の仕事にはどうしても、ストレスがつきものです。やりがいはあって、楽しくてもです。

しかし、ストレスは個人個人が感じる、目には見えないものです。大きなケガとは違って、まわりからは理解してもらえないことや、自分でもごまかしてしまうことも、特に職場では多いのではないでしょうか。

 

私の場合は、当時の上司が「つぶれる前に休んでほしい」と言ってくれ、いろいろ調子を崩しはしたのですが、仕事を続けることはできました。

 

そして昨年、ふたたびストレスで胃酸も逆流して調子を崩しまくったときも、SHIPの上司に助けてもらいました。胃カメラ検査と同じ時期に、電話カウンセリングを利用しました。くわしくはこちらのブログをご覧ください。↓

職員サポート『メンタルケアホットライン』の電話カウンセリングを受けてみました!

現在、私は家で業務委託という形で仕事をしている身なのですが、正社員と同じく無料でサポートを受けさせてくれて、感謝しています。

がまんせず、まわりに相談して早めに対処すること、それから無理はしないことが、長く仕事を続けるコツだなって個人的にも思っています。

 

治療について

さて、逆流性食道炎の話に戻りますが、治療としては、胃酸を抑える薬(ラベプラゾール)を寝る前に、胃炎を治す薬(レバミピド)を毎食後に服用しました。

ちなみにレバミピドはラファミド八王子の利用者様でも飲んでいる方がけっこういて、なんか親近感?ありました。他の治療薬の副作用で胃が荒れるのを防ぐためセットで処方されることも多いみたいです。

ラベプラゾールは、昨年、新しい薬を勧められてネキシウムに変更になりました。昼間に眠気を感じて「副作用かな?」と思ったけど、その後は続かなかったので、継続しました。

 

薬の効果、副作用は人によって違いますし、飲んでみないと分からないものです。なにかちょっとでも違和感あったらメモしておいて、主治医に相談しましょう。

 

薬の他には、消化のよいものを食べる、食べ過ぎない、炎症を起こしている間は特に辛い物など刺激物は食べない、など食生活の調整が大切です。

私、辛い食べ物は大好きで、もうそろそろ痛みはないし大丈夫かな~とカレーを食べたら痛みが出る・・・ということが昨年はありました。

 

 

「カレーをもう二度と食べない方がいいんじゃ・・・」とビビりましたが、認知のゆがみでいう「一般化のし過ぎ」というやつです。

気にし過ぎても結局ストレスなので、先生にちゃんと相談して、検査結果も聞いて安心して、今は適度に気をつけてカレーを楽しんでいます。

 

https://twitter.com/kokeship_10cans/status/1403727781339361286?s=20&t=zVnw6PX08s8aQIgl8bWy4Q

眠れない痛み

次は、症状について具体的に書きたいと思います。

発症後、服薬治療で落ち着いてからも、数年おきくらいで逆流して眠れないことがあるのですが、大体ストレスを感じているときです。

日中も痛くて、前かがみになっていないと歩けないこともあるのですが、寝ている間が消化の時間だからでしょうか、夜中に特に痛みのピークがきます。

痛くて痛くて一晩眠れなくて、明け方になってやっと痛みが引く…ということが多かったです。

服薬をしていても痛くなるともう、痛みがおさまるのを待つしかありません。てんかんも薬を飲んでいても発作が起きるとおさまるまで待つしかないので、その点は似ているかもしれません。

あとは、痛みを感じるときは水酸化マグネシウム(スイマグエース)を飲むこともあります。ふだんは便通をよくするために毎日服用していますが、制酸薬の作用もあるので、主治医に勧められました。その場で痛みが引くわけではないので、気休めのようにも感じますが、炎症が長引かないためには大事かなと思います。飲み過ぎると便の出が大変なことになるので注意・・・。

 

 

それと、横になった状態だと、重力の関係で胃酸が逆流しやすくなるそうです。なので、上半身を起こした体勢で寝ると、実際少し楽に感じました。

眠りづらいですけど、どうせ痛くて眠れませんし、熟睡できなくても目を閉じているだけでも体は休まるそうですから、できるだけリラックスできるようにしました。

そういえば、ラファミド八王子で支援していた方の中には「夜眠れなくてつらい」という悩みのある方がけっこういました。「やっぱ夜眠れないと不安だよね・・・」とその方たちを思い出しながら、なんとか痛みが引くのを待っていました。

 

 

夜眠れないのは単純につらいのですが、「ストレス」もですが、「寝不足」「疲れ」は脳でてんかん発作が起きる要因と言われています。それで不安にもなるのもつらいところです。

実際にどうだったかというと、治療が安定していたのと、家で仕事している環境もあり、去年の夏は大きな発作は起きずに済みました。ちなみにその間に発作が起きたのは、他人の言葉に強い怒り(ストレス)を感じたときでしたね。

 

「ストレス」は誰でも感じていると思いますが、いろんな病気につながるのは事実で、自分でも実感しています。くり返しになりますが、一人では抱えないようにしてほしいなと思います。

 

続きは、去年受けた「内視鏡検査」についてくわしく書かせてもらおうと思います。