【育成担当インタビュー】ゼロから作り上げる楽しさが魅力

林幸治さん

社会福祉法人SHIPの本部事務局、林幸治(はやしこうじ)さんに

法人の活動状況や育成状況などについて、客観的な視点からお答えいただきました。

誇張のない等身大の社会福祉法人SHIPを知りたい方へ、とてもおススメの記事です。

 

資格を活かした多様なキャリア形成

-福祉(医療)業界に入ったキッカケ、理由を教えてください。

 

大学在学中に精神保健福祉士の資格ができました。

当時は新しい国家資格だったので、新しいビジネスが拡大していくことを期待していたこと、学ぶ内容にも興味があったことから、受験に必要な履修科目を満たすためにすぐに専門学校に通いました。

その中で、障害者への福祉サービスを知り、資格取得後、資格を活かせる職場が福祉(医療)業界であったためです。

 

経歴としては、精神科病院でのソーシャルワーク業務を2年、生活困窮者支援業務を2年、障害福祉サービス業務を14年の順で経験しています。

別法人で、第三者評価の事業者として、評価を受ける事業所との契約や評価結果報告書を提出するまでの業務を同時並行で行ってきました。

 

 

 

-SHIPに入ったキッカケ、理由を教えてください。

 

職場選びは、以下の点を満たす職場を探していました。

〇 成熟された法人で働くよりも未成熟な法人で働きたいと考えていたこと

〇 普通に生活していると関われない業界に魅力を感じていたこと

〇 私服で働けること

〇 電車を利用せずに通勤できること

 

当時のSHIPの前身の所属法人(NPO法人SSS)は、まだ、それを満たしていたため応募しました。

 

 

「ゼロから作り上げる楽しさ」が仕事の魅力

-SHIPでは、今までどのような経験を積んできましたか? また、とくに有益な経験はどのようなものでしたか?

 

当初は対人支援が主な仕事でしたが、現在は管理業務がメインです。

福祉の仕事ですので「1対1の支援業務」が多かったのですが、責任者として「新規開設の業務」にも携わるようになりました。

新規開設の事業所は3件(グループホーム1件就労継続支援B型2件)に携わりました。

そこでは、不動産業者、グループホームを建設してくれるオーナー様、自治体とのやり取りの中で、余裕をもって計画を設定することや、相手方との交渉でうまく折り合いをつける姿勢などを身につけられたように感じています。

 

 

 

-現在、どのような役割を担っていますか? その役割の「大変なところ」と「やりがい」を教えてください。

 

監督行政への事業所の指定申請・変更届の作成、補助金や助成金の応募、支援参考教材(構造化支援チャンネル)のサムネイル作成、事業所のDMや店舗のチラシ作成といった事務業務を中心に事業所を後方支援するような業務をおこなっております。

その他、内部監査の実施、職員サポート相談室の窓口、社内研修の研修内容の決定・実施などの人材育成にも参加しています。

 

Illustratorを使った作業は新規事業所の開設と似た感覚があります。ゼロからつくり上げる楽しさに魅力を感じています。

大変なのはPC作業が中心なので、眼精疲労、肩こりが起こりやすいところです。

 

 

 

一人ひとりのニーズに合った「研修システム」

-スタッフの育成にあたっては、どのようなことを大切にしていますか?

 

それぞれ仕事に対する考え方の違いを受け入れた上で、管理職側の思惑でコントロールしようとしない姿勢が大切だと考えます。

管理職を目指している職員がいるのなら、管理職に必要とされる能力を伸ばす研修を提供したいと考えています。

 

一方、管理職には興味がなく現場でずっと働きたい方に対しては、現場職のスキルアップになる研修を提供していけるようにしたいです。

現在、支援のスキルUPに向けては、先輩スタッフによるOJTや事務局スタッフによる内部研修でサポートしております。

 

 

そのほか、多岐に渡るスキルを幅広く学びを得たい人に向けては、SMBCビジネスセミナー』を受講できる環境をつくりました。WEBセミナーなので、いつでも・どこでも・だれとでも、気軽に専門的な知識が得られるのが特長になると思います。

私もよく活用するのですが、経営戦略、人事・労務、総務・法務、経理・財務、営業・マーケティングなど、有識者の講義が『無料』で受けられます。

ビジネススキルの講義も豊富です。たとえば、コミュニケーションスキル、リーダーシップスキル、パソコンスキルなど、数えきれないほどのメニュー構成になっていますので、職員の皆さまそれぞれのニーズに合わせて受講してもらいたいと思います。

 

 

 

 

求められる支援と経営の「バランス感覚」

-SHIPで活躍している人は、どのような人が多いと思いますか?

 

法人の理念(支援される部分を少なくし、自分のデキる部分を増やすこと)に沿った行動が期待される社風です。

そのため、自分の中の支援感や福祉感と、SHIPの考えが合っておらず、なおかつその信念を変えられない人には合わないと組織だと思います。

一方、理念に共鳴できる方は、SHIPでの仕事が苦にならず、むしろ伸び伸びと活躍できる環境だと思います。

また、社会福祉法人ですが、法人目標に「規模の日本一」を掲げているため、経営面にも注力できる方が活躍しているように感じます。

 

 

SHIPは、支援、リーダーシップ、マネジメントなど、幅広く知識と経験を積みたい方にはオススメの法人になると思います。

また、当法人の管理職には、支援だけでなく経営面の能力も求められます。そのため、将来の独立を目指しているひとにとっては良い修行の場になるとも思います。

 

 

-将来の『SHIPの目標』を教えてください。

 

事務局職員としては、働いている職員が「SHIPに就職してよかった」と思える法人になることを目指しているので、『働きやすい職場』を作れるように発信していきたいです。

現状では実際に、全国平均にも後れを取っている部分もあるため、いまの時代にあった職場に対するニーズに応えられる法人を目指していきたいと思います。

 

 

 


 

いつも客観的な視点から、法人全体を正しい道へと導いている

SHIPの羅針盤のような存在の林さんでした。

まだまだ道半ばな法人ですが、成長に向けて一緒に頑張ってまいりましょう!