知ってる? 『感情』は行動を起こすための『お知らせ』ってことを…

 

ストレス場面を相談するとき、そのときの感情をたずねられて、

「ふつうはそんなこと言わないでしょ…? って気持ちになりました…」とかって、なんだかよく分からない回答をしちゃっていませんか?

 

その回答………

『感情』じゃなくて『考え』ですよね。

『ふつうはそんなこと言わないでしょ…って、考えた。』 ということなんですよね。

 

それで、「そう考えた結果、どんな感情が出てきましたか?」とたずねられると、

「すごく悲しかったです」って、ようやく『感情』の言葉が出てきます。

このように『思考』と『感情』がごっちゃになることって日常なんですよね………

 

そして、『悲しい』という『感情』があるから、次の『行動』が生まれてくるわけなんですよね。

『思考』→『感情』→『行動』という循環があることは、この業界ではちょっと有名な話です。

 

そして、タイトルにもある通り、

『行動』のキッカケは『感情』になるので、『感情』が『行動』への『お知らせ』ということになります。

 

そして、もうひとつ『忠告』しておきたいことがあります。

自分の『感情』をよく分かっていない人が起こす『行動』は、とても『危険!』ということです。

 

例えば、怒りという感情に飲まれて行動した結果、爆発して我を見失ったらどうなるでしょうか?

例えば、不安という感情に飲まれて逃げ続けた結果、苦手意識ばかりが強まったとしたらどうなるでしょうか?

 

かく言う私も、感情の特徴をよく理解していなかった側の危険な人間でした…

危険で不適切な行動ばかりして、たくさんしくじってきた私の経験を踏まえて、今回みなさんにお伝えしたい感情は4つです。

 

『不安』『怒り』『嫉妬』『羨望』

知っておいて損はないと思いますので、よかったら最後までお付き合いくださいませ。

 

 

「不安」とは?

 

『不安』という感情は、『正体が分からないなら探しに行きなさいよ~』 っていうお知らせです。

よって、行動としては『正体を見つけに行く』ということが適切な行動になります。

 

ちなみに、不安の裏側には必ず『願望』があります。

よって、『願望』の正体を見つけに行くことが目的になります。

 

このことを分かっていない人は、『不安』の感情を持つと『苦しく』なるので、苦しさから『逃れる』ために『避けつづける』ことになります。

でも、現実問題としてその課題は迫ってくるので、また『苦しく』なって、また、考えないように『避け』たり、『逃げ』たり、『回避』しようとします。

 

そして、苦手意識という条件づけが完成し、ず~~~~っと、不安に苦しみ続ける人生に陥るのです。

不安のお知らせが届いたら、願望に向かって行動することをおススメします。

 

 

「怒り」とは?

 

『怒り』という感情は、この状況では『 戦った方がいい? or  逃げた方がいい? 』っていうお知らせです。

防衛感情とも言われていて、危険な状況下において自分で自分の身を守るために必要な感情なんですね。

 

この感情は、狩猟民族の頃は『戦う』を選択したら有効だったのかもですが、現代社会では『戦う』を選択しても良いことはありません。

いわゆるパワハラ騒動になるだけです。

一方、『逃げる』を選択しても「もっとハッキリと言えばよかった…」と後悔してしまいます。

 

ちなにみ、『怒り』の裏側には『期待』があります。

戦うを選択して怒りをブツけて後悔するよりも、逃げるを選択して言えばよかったと後悔するよりも、

裏側にある『期待』を認識して、その内容をリクエストとして、アイ・メッセージで伝えることをおススメします!

 

 

「嫉妬」とは?

 

『嫉妬』という感情は、『自分のモノが他人に盗られた』ときに生じる感情です。

そのため、『怒り』の感情に発展しやすいです。

 

さらに、消化不良だと『恨み』の感情、そして、負の感情へと増悪していくのが特徴的です。

また、『恥ずかしさ』や『情けなさ』の感情を伴うため、人に相談できず、ひとり悶絶していく『苦しみ』の感情に支配されていきます。

 

だからこそ、『嫉妬』の感情を抑圧せず、友達やカウンセラーに話して、共感的に受け止めてもらいながら癒していきたい感情です。

そして、もう一度、自分のモノになる可能性が『ある』のか・『ない』のか 調査して、

『ある』なら、取り戻すことにエネルギーを注ぐことをおススメします!

でも、『ない』なら、潔く諦めることをおススメします!あなたの大切なエネルギーを他に使うことをおススメします!

 

 

羨望とは?>

 

『羨望』という感情は、自分にないものを他人がもっている時に出る感情です。

 

いわゆる『羨ましい』という気持ちですが、実は、3つのタイプに分類されます。

① 抑うつ型:自分はダメだ… って、落ち込むタイプ

② 攻撃型:なんだアイツ… って、許せないタイプ

③ 称賛型:純粋にスゴイね!つて、純粋に喜ぶタイプ

 

これを見てピンときた人が多いと思いますが、自分と『比較』している場合は気をつけた方がいいですね。

①②タイプの羨望のお知らせを受けて行動すると、落ち込むか、攻撃するか、になってしまうので、とっても不健康です。

 

一方、③タイプの羨望は、自分と比較しているわけではないので、とっても健全ですよね!

まずは、自分の羨望のタイプを認識して、受け止めて、他人との比較から手離れしていくことをおススメします!

 

 

<まとめ>

『不安・怒り・嫉妬・羨望』という4つのタイプの感情についての理解はいかがでしたか?

取り扱いが難しい感情なので、感情そのものの特性を知っておくことからのスタートで良いと思います。

 

そして、ある出来事が起こったとき、

「いま、わたしは〇〇と考えている」

「そして、〇〇を感じている」(←ここに 不安・怒り・嫉妬・羨望 を入れる)

 

といった具合に、客観的に『感情のラベリング』ができるようになると素晴らしいです!

そして、冷静に感情の特性を理解しながら、適切な行動へと自分を導いてあげましょうね。