自己卑下型コミュニケーション禁止!
「私ってほんとにダメでさぁ」
「でも、あなたはすごいよ!」って言われたとき、なんて返すのが正解なんですか?
「いやいや、あなたの方がすごいですよ~」って返すのが正解なんですか?
それとも
「そんなことないですよ〜」が正解ですか?
教えてもらっていいッスか?
自分を落としながら相手を持ち上げる人の目的はなんなんでしょうか?
と言いつつも、私もついついやってしまいます。
自己卑下型コミュニケーション
コミュニケーションは『キャッチボール』なので、取りやすい球を投げないとキャッチしてもらえません。
キャッチして、確認して、理解して、そしてまた投げ返してもらわないと、会話の『やり取り』は成立しません。
自己卑下の球はいわば『暴投』です。
かなり取りにくいボールです。
この暴投に、飛びつくように頑張ってキャッチしてくれる人もいます。
でも何球も何球も投げられるとさすがに疲れてしまいます。
おそろしい新事実として、
「あの人と話すと疲れる・・・」と陰でウワサされているかもしれません。
人が寄りつかなくなった原因のひとつに、もしかしたら自己卑下ボールの投げ過ぎがあるかもしれません。
そして、人が寄りつかなくなったことについて、「別に気にしていない」などと虚勢を張ってはいませんか?
よく分かります。
私はその業界の出身者だったので。
対策としては『アイ・メッセージ』がおススメです。
アイ・メッセージは『私』を主語にした言葉かけのことですです。
相手のことを褒めたいんだったら
「私はすごくいいと思う!」って、自分の気持ちに誠実に、かつ率直に、まっすぐ褒めればOKということです。
正直な想いを伝えた人が批判されるということはまずありません。
でも、
自分の気持ちに正直になることを恥ずかしいと思ってしまいます。
自分の気持ちをそのまんま伝えることが恥ずかしいと思ってしまいます。
無意識に相手の顔色を窺っている状態です。
でも、自分の気持ちに誠実じゃないのに、相手に誠実なんてありえません。
嘘ついて、相手に合せて、相手のご機嫌をとっていることの方が、恥ずかしい状態です。
さらにユー・メッセージの連続で、暴投を投げつづけてる方が恥ずかしい状態です。
※ユーメッセージ:「あなたは○○」「あなたが○○」
もう、こうなったら思い切って四の五の言わずに、「私は〇〇がすごく好きです!」と伝えてみましょう。
そして、相手へ注意をしないといけないときも、四の五の言わずに、「私は〇〇になることがすごく心配です」と伝えてみましょう。
相手に対して誠実でありたければ、まずは自分に誠実に、そして相手には率直に伝えることです。
今度は投げる側とは逆の立場
受ける側の立場だったら、どうすればいいのかという話もしておきます。
暴投を投げられ続けて、疲れ切ってしまっている人のお役に立てたら幸いです。
受ける作戦としては、
受ける側は、どんな暴投を投げられたとしても、一旦はキャッチすることをおススメします。
「そう思ってくれてたんですね。(私は)嬉しいなぁ。ありがとうございます。」って感じで、ほめ言葉を一旦は受け取ります。
「そう思っていたのですね。(私は)ショックです。不快にさせてごめんなさい。」って感じで、注意や指摘を一旦は受け取ります。
もし受け取らなかったら「そんなことないって」「私なんかダメだけど、あなたは本当にいいから」と、また暴投を投げ続けられます。
だから、上述のような一旦はキャッチングの方法をテンプレとしてご活用ください。
キャッチして、確認して、理解して、そしてまた投げ返す。
それがキャッチボールですので、次は『確認』となります。
たとえば、
「どんなところが良かったのか(悪かったのか)、もしよかったら教えてもらえませんか? 今後の参考にさせていただきたいので。」と言って、具体的に確認します。こちらもテンプレとしてご活用ください。
具体的に確認できたら、次は『理解』です。
自分が『なるほど。確かにそうだよなぁ』と思えることが『理解した』ということなので、できればそこまで具体的に質問できるといいですね。
とくに注意や指摘を改善するためには、具体的な『改善に向けた行動』を知る必要があります。
そのため、「もう少し詳しく教えてください」とか、「改善に向けては、何が一番重要でしょうか?」といった質問方法をテンプレとしてご活用ください。
すべてが理解できたら、改善に向けて取り組むことをメッセージとして投げ返しましょう。
「具体的なアドバイスをありがとうございます。なんとか改善に向けて具体的に〇〇をしていきたいと思います」といった感じでしょうか。こちらもテンプレとしてご活用ください。
一方、理解できない場合もあります。
いくら質問しても、「自分で考えろ!」と言われたり、「お前が悪いんだ!」と言われつづけたり、「これだから〇〇出身者は・・・」などと出身や性別など変えられないことを批判されたりすることもあります。
そんなときはアイメッセージを使って「私は本当にショックです」と伝えて、少し距離を置いてみることがおススメです。
自分の人格をエグってくる人との関わりは QOL を下げますので。
話はもどりますが、まず一番大切なことは
どんな暴投を投げられたとしても、一旦はキャッチすることです。
こちらが受け取るまで、暴投を投げ続けきます。
よかれと思ってず~っと投げ続けてくるんです。
まずはそれをストップすることからスタートしましょう。
最後にまとめです。
投げるときには、人と比べずに、アイメッセージで真っすぐに気持ちを伝えます。
受けるときには、どんなボールでも一旦キャッチ。暴投の連続を一旦止めます。
以上、よろしくお願いします。
それでは、
アディオス・アミーゴ
国家資格:公認心理師・精神保健福祉士・社会福祉士・介護福祉士
その他:TSM(トラウマセンシティブマインドフルネス)修了・SE™プラクティショナー初級修了・TFTパートナー・ChatGPTエジソン塾1期生・整理収納アドバイザー2級 など
『努力すること』と『環境に助けてもらうこと』のバランスを研究し、自分自身の最適化を目指して精進中