広末涼子さんの不倫報道に思うこと
「トラウマ」や「愛着」の視点から考えてみました

最近、芸能界での「不倫」や「薬物使用」のゴシップ記事が世間を賑わせています。

今回のブログでは、それらの現象を「トラウマ」や「愛着」の観点からとらえていきたいと思います。

 

芸能人の過酷な仕事環境が「不倫」の原因説

2023年6月、広末涼子さんの不倫報道が世間を賑わせていますね。

広末さんは、小学6年生の頃から芸能活動をスタートしているようです。
また、高校生からは上京して親元を離れて生活しているようです。

芸能界で売れっ子になると、私の想像を超える過酷な労働環境下でお仕事をされているのだと思います。

それこそ、助けてほしいときに「たすけて」と気軽に言えない状況に長期間おかれているのだと思います。

 

 

 

 

「トラウマ」や「愛着」の視点からの具体的な考察

愛着とは、助けて欲しいときに、助けてもらえそうな人に近づくことで、味方になってもらえる感覚を抱くための生理現象だと仮定します。

そして、トラウマとは、自分の対処能力を超えた脅威に晒されている状況だと仮定します。

中学生・高校生の頃の広末さんは、おそらく愛着が欠如していたでしょうし、強いトラウマも感じていたことでしょう。

そういった過酷な生育歴をもっていると仮定するならば、広末さんは「あのとき、助けてほしかった」と、過去の自分を満たすために、今も愛着の対象を探しているということが分かります。

 

 

 

「再演」:過去にして欲しかったことを、今、求める現象

過去にトラウマを経験してきた人たちに共通する反応が「再演」です。

本当はその時に「こうしたかった」「こうしてほしかった」ということを、今、求めてしまう現象を『再演』といいます。

※再演は、自分で再演をしていることに気づいていないことがほとんどです

 

たとえば、その時に本当は「怒りたかった」人は、今の自分を守るために過剰に怒りを表出してしまいます。

また、その時に本当は「逃げたかった」人は、今の自分を守るために過剰に回避行動をとってしまいます。

広末さんの場合、その時に本当は「助けてほしかった」と強く思っていたならば、今の自分を守るために、過剰に愛着や依存(助けを求める渇望)行動をとってしまうことは頷けます。

 

 

 

サバイバル・レスポンス(闘争・逃走・凍結・服従・愛着)

過去にトラウマを経験してきた人たちは、自分の身を守るための生存反応(サバイバル・レスポンス)を持っています。

それはおそらく、「闘争・逃走・凍結・服従・愛着」の5つになると思います。

 

闘争:闘うことで自分を守る
逃走:逃げることで自分を守る
凍結:危機を認識することで自分を守る
服従:ゴマをすり・死んだふりで自分を守る
愛着:助けを求めることで自分を守る

 

これらは「ポリヴェーガル理論」で言うところの自律神経系の無意識の防衛反応です。

頭で考える前に、自律神経系が自分の身を守るために、勝手に反射的に反応している現象です。

 

 

トラウマの経験があると、より強く(過剰に)サバイバル・レスポンスが発生してしまうため、常軌を逸した人と思われてしまったり、問題行動をとる人と思われてしまう。ということがとても切ないと感じています。

 

 

まとめ

そのように考えると、芸能界はブラックの中でも、かなりブラックな業界で、とくに子どもの頃から活躍しているような芸能人や、いきなり売れっ子になってしまった芸能人は、ある種のトラウマを経験し、ある種のサバイバル・レスポンスによって社会生活上、不適応な行動をとってしまうことが分かります。

広末さんの場合は、愛着(助けを求める)対象を探し求めた結果として「不倫」というサバイバル・レスポンスが出ていたように思います。

他の芸能人の人たちでも同じような反応をしている人がたくさんいると思いますし、愛着(助けを求める)の対象が「薬物」というケースもたくさんあると思います。

さいごに、なにが言いたいかというと、芸能界に入るということはロクなことがないということです。

 

以上、よろしくお願いいたします。